Big Dipper

人生は長い航海のようなもの。穏やかに・幸せに過ごすためのtipsを綴る。

自分に言い訳できないほどの努力

 数年前、私は自分がやりたいと思っていることを、Evernoteに「夢100」と題して箇条書きに記載した。それは一度自分のやりたいことを棚卸しすることで、夢の実現に近づくということをどこかで聞いたからだった。自分の夢を100個も挙げるのは、なかなか大変だったことを覚えている。ここには所謂“夢”といって連想する大それたものだけでなく、「どこそこに行きたい」だとか「何がほしい」だとか、そのような些細なことも含まれている。しかし残念なことに、初心を忘れた私によってこのノートは長い間開かれず、Evernoteの奥にしまわれてしまっていた。

 ところが先日、転機が訪れた。近頃、集めた情報が多すぎて収集がつかなくなっていたのでEvernoteを整理することにしたのだ。そして私は昔の自分が書いた「夢100」を発見し、愕然とした。今、自分がやりたいことと大して変わらない。ということは、この数年間、私は何をしてきたのだろうか。夢をかなえられないほど多忙だったのだろうか……。

 確かに、言い訳しようと思えばいくらでもできる。まず仕事が忙しかった。残業もたくさんしていたため、平日はまとまった時間の確保は難しかった。週末は平日に手の回らなかった家事に時間を割かなければいけなかった。ライフイベントも多かった。プライベートでも変化点が多い時期だったため、生活の諸手続きにかかる時間も多かった。こういった事柄は時期を過ぎると状況が悪くなるものもあるため、手を抜くのはよくない。そうこうしているうちに、期限を決めなかった夢たちは優先順位が下がっていき、何も前進しないまま今もまだ夢のままであるのだった。

 つくづくこのような自分が嫌になる。しかし、自分の夢をかなえるためには自分が努力するしかない。時間がないのが原因であれば、時間を作らなければいけない。学生時代にお世話になった先輩が「自分に言い訳できないほどの努力をする」と言っていた。たとえ本番で失敗したとしても、「自分はここまでやったのだから」とあきらめがつくというのだ。それを考えると、今の私はスタート地点にも立てていない。私に足りないのは、夢をかなえるまでの目標期限と、それに向けた“言い訳できないほどの”努力。思い立ったが吉日。ひとつずつ夢への一歩を踏み出していこう。