Big Dipper

人生は長い航海のようなもの。穏やかに・幸せに過ごすためのtipsを綴る。

ニューヨークでの落とし物②

 昨日はニューヨークで自分の携帯電話をなくしたことを書いた。この旅では、同じタイミングで携帯電話をなくした人に出会った。ニューヨークのど真ん中で“情けは人の為ならず”を感じた出来事であった。人は助け合いながら生きている。

 道を歩いていると、一人の男性に韓国語で声を掛けられた。どうやら私が韓国人に見えたらしい。「すみません、日本人なので韓国語は分からないんです」と私が言うと、彼はがっかりしたように見えた。どうやら彼は英語があまり話せないらしい。うまくない英語同士で会話したところ、彼は先ほど乗ったタクシーの中に携帯電話を忘れてきたということが分かった。そして英語が話せないので途方にくれていたというのだ。

 そこは彼が泊まっているというホテルの前だったので、フロントで電話を借りタクシー会社に電話をかけた。だが一口にイエロータクシーと言っても、様々な組織があるらしい。どこのタクシーに乗ったかが分からないと対応できないとのこと。領収書があれば一発で分かるが、彼は持っていなかった(この経験から、今後は必要なくてもタクシーの領収書はもらっておくものだと思った)。

 結局、彼の携帯電話を取り戻すことはできなかった。同じニューヨークの街中で携帯電話を落として途方に暮れている一方、他人の携帯電話探しに微力ながら協力するという偶然の出来事だった。この時は自分もとても困っている時だったので、どうしても見捨てることができず協力したのだが、いつでも自然と相手の為に力になれる行動をしたいと改めて思ったのである。